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棚田サミット 全国の棚田地域の住民、棚田のある市町村や棚田保全活動を実施・支援する団体や個人が、ネットワークを図るために、平成7年『全国棚田(千枚田)連絡協議会』が設立されました。 全国棚田(千枚田)サミットは、この連絡協議会が毎年開催しています。 棚田を守るために 棚田は、先人たちの知恵と努力によって築かれ、農業生産活動を通じて食糧の供給はもとより、国土の保全、水源のかん養、良好な景観の提供など多面的な機能を発揮しています。しかし、地形的条件が悪いことや農業者の高齢化などにより、耕作放棄地が増加しその存続が危ぶまれています。 このようなことから、棚田サミットは、環境保全や文化・歴史遺産として棚田を保全することの意義や必要性について、多くの国民に訴え、理解と合意を得ることを目的に開催されています。 棚田百選 「日本の棚田百選」とは 農林水産省は、1999年7月26日に農林水産大臣が認定した「日本の棚田百選」を発表しました。 選ばれた全国各地の棚田は、117市町村(選定当時の市町村数)の134地区。 選定基準は「積極的な維持・保全の取り組みがなされ、今後も継続の見込みがあること」「原則として1ヘクタール以上の団地を構成していること」「国土の保全、生態系の保全、景観、伝統文化の維持・保全のいずれかが優れている棚田であること」等が要件となりました。 都道府県別では、長野県の16地区が最も多く、熊本県と宮崎県の11地区、新潟県と島根県の7地区がこれに続きます。地方別では九州地方が47地区(35%)で、他を圧倒しています。 棚田オーナー制度 棚田オーナー制度は、棚田という地域の条件を活かして、都市住民等の参加により、地域の農地を守ってゆく仕組みとして、全国各地に広まりつつあります。 1.高知県・檮原町の千枚田で平成4年度に全国で初のオーナー制度を実施 梼原の標高は220〜1,455mとかなりの高低差があり、平地が少ないことから 山間の傾斜を利用した農業が発達しました。その中でも、神在居に位置する棚田は、急勾配の少ない土地を切り開き、谷川から水を引くという工夫を施され、数多くの田んぼを有することから千枚田と呼ばれています。何代にもわたって現在の千枚田を造った、先人たちの大偉業が実感できます。 しかし、その千枚田でも高齢化や後継者不足から休耕田が目立つようになり、昔のような情景が見られなくなってきました。 そこで、平成4年に千枚田のオーナー制度を開始、地域と他地域の人たちとの交流の場として利用を計画したところ、思いもしないほどの多くの方々から申し込みがあり、オーナー制度を計画した人たちは、その人気に戸惑ったそうです。 現在も、東京や大阪など遠くからの申し込みが数多くあり、農家の皆さんに手取り足取り指導を受けながら楽しく作業を行なっています。
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